映画「恋するふたりの文学講座」、アナログ感がジワる2人の恋と感想

  • 2019年8月20日
  • 映画
  • 20View

こんにちは。ドラジェの手しごと、楽しきひとときです。ドール服制作・アクセサリー制作も。もちろん好きですが、それ以上に映画好きなワタシが独断でおすすめする映画をご紹介するコーナーです。

今回は2012度作品(日本未公開)恋するふたりの文学講座」(原題:リベラルアーツ)、2015年にWOWOWで放送されました。

リベラルアーツとは

一般的には「教養」という意味だそうです。映画の中にも音楽や文学といったものを通じて2人の関係性が静かに始まっていきます。

当初はWOWOWで見てその邦画タイトル「恋するふたりの文学講座」という言葉に何気に興味深々。
見たら、思いのほか面白くてワタシはヒットしました。

タイトル通り、ラブ・ストーリーではあるけどそこは、コテコテの幼稚なお話では全くなくて。。(笑)
大人が観ても「なんだかいいな~」って思わせる作品だと思いました←あくまでも個人的主観

ストーリー

NYで働く、文学大好きな35歳のジェシーが、同棲してた彼女にふられたばかりの頃に、母校の大学の恩師が引退する際にスピーチを頼まれて承諾し、大学を訪れたところから始まります。

そこで、現役大学生のジビーと出会います。
ジビーは、クラシック音楽に目覚めた頃で、いまどきのキラキラとした天真爛漫で且つ積極的な女の子。一方文学好きで、落ち着きある大人なジェシーが、お互いの趣味(文学・音楽)を手紙を通して交流しながら、徐々に距離を縮めていきます。

だがここでジェシーが仲良くなりたいと思いつつも、その年齢差に戸惑っていく男性側のジェシーの心理描写が繊細で、その心のブレーキのかかり具合が絶妙さが惹きつけられます。

それと手紙のやりとりも・・・一瞬にして返答が来るイマドキの関わりより、自分で直接書く文字に込める事だったり、手紙が届くまでの「待つ」その時間。

お互いの想いが、この手紙というツールの温度感と時間、気持ちが盛り上がっていく様子、時に不安になったりもしていったり、メールを打つのと、自分で想いを込めて書く行為とは、やはり「込める」その感情の伝わり方はやはり違うと思うと思ってます。

手紙を書くって言う行動はいま、この時代だからこそ書くことで新鮮なコミュニケーションが生まれるのかもしれませんね。

またクラシック音楽も、様々にいろいろ曲がかかっていて、特にジェーシーが戸惑い始める頃に
かかるジュール・マスネのMeditation(タイスの瞑想曲)、の曲がより心情に寄り添ってて素敵なシーンでした。

それではファンでもあるDavid Garrettの演奏で聴いてみてください!!
♫Meditation~David Garrett

エレガントにヴァイオリンが歌いそれをオーケストラが支えていて、ゆったりとして美しい曲です。